「すいません」は愛の無い言葉

 
置き換え語のハナシで思い出しました。
 
大学1年の時のことです。
俺はその当時、他人から何かをしてもらったら、感謝の意味で「すいません〜」って言ってたんです。よくありますよね?お歳暮もらった時に「すいません〜」みたいな感じです。そしたら、それを見ていたある人に「なんで謝ってんの?ありがとうって言うべきじゃない?」と指摘されました。その時、ハタと気づいたんです。「すいません」と「ありがとう」では、同じ感謝の言葉でも、その根底にある心持が全然違うんです。「すいません」は、「お手をわずらわせてすいません。わざわざ、そんなことしてくれなくてもいいのに。」という遠慮の意味です。その根底には、感謝の気持ちは一つもない。むしろ、他人と自分との距離を作り、お互いのテリトリーを明確にする、愛の無い言葉なのです。
 
今、愛の無い言葉と言いましたが、「すいません」よりも「ありがとう」のほうがずっと愛があります。なぜなら、「すいません〜」と言う時は、申し訳なさそうな顔をしますよね。それに対して、「ありがとう」の時はニコニコと嬉しそうな顔をするもんです。そうすると、してあげたほうも、すごく嬉しくなるんですよ。相手に何かしてもらった時は、「すいません」と遠慮するのではなく、「ありがとう!!」と言って、すごく喜んであげることが、一番の優しさなんです。そうすることで、相手にお返しができ、優しさの連鎖が始まるのですね。
 
それに気づいてから俺は、「すいません」という言葉を使わないようになりました。そして何かをもらった時には、遠慮するのではなく、喜んで受け取った上で、さらに何かをお返ししようと心がけるようになりました。そうすると、一気に物事がうまく回りはじめました。心理的にも、幸せ感が増え、疎外感が減ったように記憶しています。
もし良ければ、みなさんも意識してみてください。