被災地の復興策を考える(その2)

津波被災地域の復興策を考えるために、
先のエントリで抽出した被害甚大地域(宮古市釜石市陸前高田市気仙沼市石巻市東松島市、山元町、南相馬市)に関して、産業データをまとめてみました。


(念のためお断りしておきますが、もちろん抽出外の被災地の事を考えてないわけではありません。ファーストステップとして、被害が特に甚大だったこれら抽出地域をモデルに復興策を考えていこうという事です)


では、まずは各地域の産業の概要です

津波被害甚大市町村の産業


一言で津波被災地域と言っても、かなりバリエーションがありそうです。これら地域は海に面していることから、総じて漁業や食品加工業は盛んです。特に津波で漁船や養殖設備、食品加工工場などは大打撃を受けていますので、この「漁業・食品加工業」の支援はまず第一に必要だと思います。しかし、下記のように宮古市でも漁業人口は6%程度(注:水産加工は製造業17%に含まれているが)です。従って、「漁業・食品加工業」の支援だけでは十分では無いと言えます。



東北は人件費が安いので、比較的大きな企業の生産工場が立地している地域も多くあります。各地域では、それが重要な雇用源となっていますので、早期の操業再開及びこれら企業の撤退防止策が必要だと思います。今後、それを考えていきたいと思います。


ところで、各地域の特産品を見ると、予想以上に多種多様です。従って、(例えば蒲鉾だけというように)一部の品目を取り上げて支援するような策では、全体の復興には繋がらないと思います。サンマ・しいたけ・日本酒・フカヒレ・ホッキ貝・イチゴといったように「津波被災地特産品セット」の形でまとめて販売促進していくのも一つの手かもしれません。他にもアイデアがあればご意見頂ければ幸いです。


次に各地域の主要企業とその状況をまとめてみました。

津波被害甚大市町村の主要企業


先ほども書きましたが、各地域の中核企業の復興はまず第一に優先すべきと思います。そうでないと飲食店・日用品販売などの小売・サービス業も成り立ちませんし、その地域からの人口流出にも繋がります。従って、このようなリストを作り具体的にどの企業に対して、どういう復興策を行っていくかという事を考えないといけないと思います。


ちなみに、この表はまだ作成中です。リストも「肝心なあの企業が入ってないじゃん!」というように、不完全な形になっていますので、ご了承ください。このファイルは、誰でも編集できるようになっていますので、もしお手すきの方は、表の完成にご協力頂ければ幸いです。新規に企業を加えて下さってもOKです。また例えファイルを壊してしまったとしても履歴で元に戻せますので、ご心配なく!


皆様の手をお借りして、少しでも早い復興を実現できればと思っています。
大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願い致します!!