「雑用はむしろやらせて下さい」

 
10月1日に社内で異動があり、Fさんが営業部に配属されてきました。
Fさんはとっても気が強く、お局的なキャリアウーマンです。
 
この人、近くで仕事ぶりを見るようになって気がついたのですが、むちゃくちゃデキる人です。良く気が回るというか、配慮がものすごい!いつも、2手3手先を読んでいる感じです。
 
例えば、Fさんと部長が打ち合わせをしているとき、他の人が乱入してきて「ちょっとすいません」と部長に用件を頼んでいく。「分かったやっておくよ」と部長の返事。Fさんは、その時、何やら付箋にメモを取っています。その後、Fさんと部長の打ち合わせは再開。話が盛り上がって、30分後ぐらいに打ち合わせ終了。最後に、Fさんはおもむろに部長にメモを渡し、「さっきの用件、やっておいてあげてくださいね。」と言いました。そう、さっきのメモは自分のためでは無く、部長のリマインド用だったのです。このシーンを見た時、俺はほんとに感心しました。
 
Fさん、うちの部に異動してきたばかりなのに仕事の飲み込みも非常に早いですし、問題点の指摘も的確で参ってしまいます。何より、ガンガン周囲にヒアリングして回って、自分から積極的に仕事の概要を掴みに歩いているのです。分からないことは、とことん質問しているし、対案を示して仕事のより良いやり方を模索したりもしています。
 
「仕事を覚えるためには雑用をやることは大切。むしろやらせて下さいって感じ。」
 
なんていう事もサラッと言っていました。実際、たくさんの雑用を抱えながら、着実に大きな仕事への布石も打っているようです。「雑用が多くて大きな仕事ができない」とか、グチグチ思っていた俺は反省ですわ。小さい仕事を完璧にこなせる人は、大きな仕事も完璧にこなせるのではないかと思います。非常に勉強になります。
 
このまま負けているのは悔しいので、今年度の目標として、この人より仕事ができるようになりたいと思っています。