会社の中は、いろいろあります。面白い!

 
みなさん、お元気ですか?俺は、相変わらず、楽しく仕事をしています。最近は、会社という組織内部で起こる独特の力学に非常に興味をもっていて、渦中に巻き込まれながら面白く観察して過ごしています。
 
就職した事の無い人にはピンとこないかもしれませんが、会社の中は、みんな真剣だからいろいろ起こるんですよ。競合他社などとの組織外の対立よりも、実は、組織内部での対立のほうが激しいというのは、佐々木敏氏の書いているとおりですね。
 
部署の違いによる意見の違い。
役職の違いによる意見の違い。
それら全てを理解した上での喧嘩、誤解から生じる軋轢、そして友情。
ふむふむ。見てると、なかなか興味深いです。
 
どういう事かと言うと、例えば、俺の所属する営業部門は、顧客の声を良く聞く機会が多いため、顧客寄りの意見を持ちます。対して、研究開発や製造、品質管理など多くの部門は、社内にこもって仕事するため会社寄りの意見を持ちます。言ってみれば、営業はニーズ志向。その他はシーズ志向になるのです。普通に考えると客のニーズがもっとも重視すべき項目だから、営業の”ニーズ志向意見”が勝ち、尊重されると思われるかもしれません。しかし、社内力学はそう簡単ではないようです。
 
営業は外回りが多いため、社内との意見調整がうまくいかず、孤立する事が多くあります。逆に、社内は逐一、顔をあわせて意見調整できているので、一体化しやすい面もあります。結果として、数の論理から「営業<その他」となってしまう事が多いようです。この傾向は、どこの会社でも起こっていると、同僚のベテラン営業マン氏は語っていました。「顧客第一主義」というのを標榜する会社が多いのは、実はそれを実現できていない会社が多いことの裏返しだとか。なるほど納得です。営業としてはニーズ志向をあきらめてはいけないので、喧嘩を覚悟で社内にニーズ志向を伝達しなければなりません。しかし、社内は理解しません。ここで軋轢が生じます。結果として、「あいつは使えない」だの「考え方がちょっと。。」だのという風評が聞こえてきます。俺はまだ若い入社ほやほやの社員という事で、ニュートラルな立場でみんなと話しできます。なので、いろんな意見が聞けて勉強になってます。社内の対立ってある程度避けられないものなんだなぁと思いました。逆に対立があるから、いいものが作れるという論も立ちますね。そのような状況を分かった上で、覚悟を決め、社内との対決を逃げないうちの上司は立派だと思います。
 
わきで見てると、喧嘩した上で、離れていく関係もありますし、喧嘩した上で、リスペクトし合える関係もあります。社内生態、ほんと興味深いです。
 
P.S. 
「喧嘩」と表現すると誤解を与えるかもしれませんが、いやな雰囲気にはなっていません。
前に進むための議論、意見対立という感じですね。仲は良いです。