オジサンは見かけで判断してはならない。

ビジネス社会で長年やっている方は、皆、素晴らしい。見かけは、しがないサラリーマンにしか見えない人達も尊敬できる所がいくつもある。学生社会でテングになっている人は、考えを改めよう。ここでは、私の見てきたオジサン達を何人かご紹介。


ちゃらんぽらんに見える中年職員。「この人はどうなんだろう??」と当初思ってしまっていたが、仕事ぶりを見ていて、素晴らしいと思うようになった。上司からの理不尽な指示に愚痴を言いながらも「やるしかない」と覚悟を決める。絶対終わらない分量の仕事を与えられても、すごいスピードで土日返上して終わらせる。頑張って資料を作って出しても怒られるし、出さなくても怒られる。そんな状況下でもいつも明るく振舞っているのだからスゴイ。本当に立派だと思う。

しがない中小企業の社長。どこから見ても、うだつの上がらないオヤジ(失礼)。しかし、話を聞くとビックリした。まったくの異業種から事情があって技術系企業を立ち上げることに。技術はゼロから勉強。試行錯誤の連続。しかし10年もすると一流の技術力を持つ企業に。いまや海外から声がかかったり産総研に呼ばれたりと注目度高し。売上げはまだついて来ていないが、社長のバイタリティはすごい。国や大学、大企業、海外の企業にも単身乗り込んでプレゼンを行い、提携話をもぎとってくるのだ。あの冴えないオヤジが(失礼)。

高齢のコーディネーター。最近のバイオやITなんてとても分からないのでは?と思っていたが、技術内容に加え、競合の研究者の事まで詳しく知ってたりしてビックリした。詳しいつもりになっていた自分が恥ずかしい。

高齢の事務職員。見かけは、ただの人の良いおじいちゃん。しかし、急ぎの仕事には自ら各部署を回り、やわらかい物腰で無理を通してしまうヤリ手。でもやはり、見かけは縁側がよく似合うおじいちゃん。


当初、自分は、若い時が能力のピークで、壮年、老年となるに従って能力は衰えると思っていた。たしかに、体力や気力は衰えている面もあるだろうが、知恵や経験は年と共に益々冴える。ベテランの方はみな、一度や二度は必ず厳しい経験をしてきている。その乗り越え方を知っている。気をつけるべきポイントを知っている。経験=能力である。さらに彼らは人脈を持っている。若い自分達にあるのは何だろう?

あるのは、フットワークとハードワークのみか。