モノ作り神話を信じてはいけない!?

先日、経済産業省系の人と飲んだのだが、その人の言っていた事がむちゃくちゃ面白かったので、メモ。
注:このメモは、私の理解ですので正確ではないかもしれません。お許しを。

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最近、政府や民間に、モノ作りを再重視しようという動きが盛んだが、あれは、言ってみればニート対策だ。労働者のプライドを高めて、ニートを引っ張り出すため。モノ作りは儲からない。経営者は、モノ作り神話を真に受けてはいけない。日本が得意とする「すりあわせ」も強みにならない。すりあわせはコストダウンにしか利いていない。すりあわせに頼ると危険。そこに付加価値はない。すりあわせの最たるものは携帯電話。しかし、あれを作っても儲からない。儲かるのは通話料の部分。儲かるビジネスは、技術力とは関係ない。ipodのように、モジュールの組み合わせで、儲かるビジネスを作ることは可能。


日本は、歴史的には2度資産を作ったが、うまく運用することができずに、資産を喪失した。うまくやれば、イギリスのように資産運用で食っていくこともできたはずだが失敗。日本人は抽象的なことで儲けるのは苦手。儲からなくてもモノ作りに頼らざるを得ない面がある。製造は人件費の安い海外にまかせるべき。日本に残るのはマザーファクトリーだけ。マザーファクトリーで構築した製造技術やノウハウをマニュアル化し、各国に移植し製造。まるで、フランチャイズ。介護ビジネスなど高齢者向けビジネスはいける。日本の消費者を相手に培われた高品質のサービスを他国に輸出。


FTAは、国内の弱小産業をつぶすためのもの。国内改革のためのツールだ。現在の日本の農業は弱い。弱小農家をつぶし、大規模で効率的に経営できる人だけ残したい。FTAで農業が自由化すれば、弱小農家はつぶれる。農家も高齢化してきたし、つぶすには絶好の時期。失業率もほとんど増えない。


仙台は、東北の資源を活用して頭でビジネスすべし。自らがモノを作る必要はない。岩手や山形等、結構良い製造技術ある。仙台でブランドをつけて売る。東北中を動き回り、知る人が仙台にいないのが問題。東北各県が、東京経由でしかつながっていない。

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個人的には、新たな視点をたくさん得ることができました。
まだ、どこまで正しいのか確信がもてないので、今後、いろいろ調べてみま〜す。