金儲けは美徳?

先日、飲み会の集合場所でばったり友人に出会った。
俺 「うちらもこれから飲み会なんだ」
友人 「どんな飲み会?」
俺 「ビジネスをやりたい学生の飲み会」
友人 「それ、あやしすぎる」
なるほど、これが普通の日本人の感覚だったっけ。
俺も数年前まで持っていたはずだけど、最近忘れてた。
「日本人にとって、金儲けは美徳ではない。」そうでした。そうでした。
 
ビジネスとは基本的に、人々のニーズを満たさなければ成功しない。人々の困ってる事、あったらいいなと思う気持ち、それがニーズなのだから、金儲けは、いわば、世の中を良くする活動だ。金が儲かるという事は、それだけ人の役に立ったという事だから、金儲けは美徳といえるだろう。反面、ビジネスは競争である。競争に勝つには、だまし合い、蹴落とし合いというダークな部分もある。
 
普通の人は、このダークな部分だけで、簡単に「お金=汚い」と決め付けてしまっている。彼らは「お金と幸せ」について、真面目に考えた事がないのだろうか?これはそう簡単な問題じゃないぞ。実際、考え出すと難しい。ある人は言う「やりたい事をやれれば、貧乏でも良い。食える分だけあれば良い。」またある人は言う「セミリタイアして投資家になる。不労所得でのんびり暮らす。」他の人はこう言う「幸せはお金では買えない。心の中に幸せがあるのだ。」そして、またある人は言う「お金を稼いでから、やりたい事をやる。病院を作って社会奉仕だ。」しかし、どれも、俺には一面的に思える。分からなくなって、本に解を求めるが、ロバート・キヨサキを読んでも共感できなかった。本田健青木雄二を読んで、少しヒントをもらったような気がする。散々考えたあげく、俺の出した結論は、これだ。
 
「幸せになるのにお金はいらない。でも、不幸にならないためにお金がいる。」
 
人間の生活には、お金がいる。家族を不幸にさせないためには、お金がどうしても必要だ。そのお金を稼ぐのが、どうして汚い事なんだろう?「カネ、カネ」言うとなんで、我々は汚く思ってしまうのだろう?実際、世の中には、お金がない事による不幸がたくさんある。子供を作りたいのに、年収が少ないので断念せざるを得ない夫婦がいる。休むとクビになるので、病院にもいけずに働く労働者がいる。家計が厳しくて、健康保険にも生命保険にも入らない人々がいる。借金苦で一家心中する奴がいる。これ以上、こんな不幸を起こしてはいけない。そう俺は思う。
 
金を稼げる人は、思いっきり金を稼ごう。そして、多くの人間を雇用して食いぶちを作ってあげよう。しかも、しっかり利益を出して、法人税を払おう。それが、一番の社会奉仕だと思う。金儲けは美徳だ。
 
 
今日の帰りにコンビニでマガジンを立ち読みしたら、新連載でお金教育マンガが始まっていた。内容は結構カゲキ。
「世の中のルールが変わった。日本人はこれから3つのコースに分かれる。それは、年収200万円コース・2000万円コース・2億円の3コースだ!!」
「日本には現在、年収2500万円以上の高額納税者が、1000人あたり6人もいる。貴様ら庶民はその存在をしらないだけだ。」
こんなマンガを読んで育つ、高校生達は頼もしくもあり、恐ろしくもある。どんな奴らが育つのだろう?
 
しかし、1000人に6人は多いなぁ。