I社のすごい研修


先日、Y崎くんに、I社の新人研修の内容を聞きました。
これがまた、スゴイので、ちょっと聞いてください。
基本的に「無理な課題を与えられて、それを解く」という実習を繰り返し行うのだそうです。


・例えば、来場者3万人のイベントで、名刺を1.2万枚集めろと言われる。
・はじめは皆ブーイング。「無理だ、無理だ」の大合唱。
・とはいえ、課題が撤回されるわけもなく。
・しょうがないので、どうやったら達成できるか、作戦を立てる。
・普通にやっていたら達成できないので、客とのトーク、役割分担、業務フローなど、とことん考える。
・例えば、ブース来訪者だけでは1.2万人に足りないので、通路通行人からも名刺ゲットする。名刺獲得が上手な人間を最前線に、他の人はそのサポートをして効率を最大化するなど。
・実際にイベントが開始されてからも、1時間毎に獲得名刺枚数のチェック、収集ペースを計測する。
・ペースが目標達成に足りなければ、リアルタイムに業務カイゼンをかけて、効率アップしていく。


こんな感じらしいのです。
3日間のイベントだったらしいですが、1日目3000枚、2日目4000枚、3日目5000枚、とカイゼン効果で成績が上がって行き、みごと1.2万枚を達成してしまった、とのことでビックリ!だって、イベント来場者の1/3から名刺集めてしまったってことですよ。私の今までの経験では、あり得ないです。


こういった実習を繰り返していくと、みんなが、だんだん課題に対して「無理だ」と言わなくなるそうです。「どうすれば達成できるだろう」という前向き思考になり、「自分たちに不可能なことは無いのでは」という共通認識を持つようになるのだとか。


これは、すごい!
ひょっとして、これこそ今の教育に一番必要なことなのではないでしょうか!?
考えさせられます。