就活中の方へ:レアで貴重な人間になるべし

昨晩は、後輩の就職進路相談に乗っていました。
研究者にはなりたくないので、文系就職するのだとか、
それ自体は、悪くありません。俺も賛成です。


ただ、自分の専門を完全に捨ててしまうのは、どうかなと思います。例えば、医者が退職して、タクシー運転手になると言ったら、誰だってもったいないと思いますよね。なぜなら、タクシー運転手はある意味誰でもできる職だからです。医者を辞めるとしても、医療コンサルタントや医療ベンチャー、病院経営など、関連業界で活躍の場はたくさんあります。タクシー運転手の方がこれらの職につくのは難しい。医師出身者は、他の人がやりたくてもできない能力を身に付けているのです。医師出身ということを生かして、面白いことはいくらでもできます。さらに医師出身なのに、経営の事も分かる人間なんてものになれれば、日本ではかなりレアで貴重な存在になるでしょう。


レアで貴重な存在にならなければ、市場原理で自分の価値はどんどん低くなります。その他大勢との競争になるので、賃金は安くなり、忙しくなり、仕事はお願いして回してもらうものになり、つまらない仕事もたくさんやる事になります。


逆にレアで貴重な存在になれれば、相手が自分に仕事を頼みに来るようになり、市場原理で賃金は高くなり、仕事の取捨選択もできるようになります。面白い話もどんどん飛び込んでくるようになります。


それを突き進めて、自分が「日本に何人かしかいない」なんていう貴重な存在になった日には、面白い世界が目の前に広がることになるでしょうね。


レアで貴重な存在になる事は重要だと思います。
そのほうが、楽しいしラクです。
ブルーオーシャン戦略に近い考え方かもしれません。