「経営リテラシー」重要!

 
今から社会に出ようとする人は全員、経営の勉強をしておいたほうがいいかもしれません。
何も「起業家になれ!」と言っているのではありません。
それは、自分の身を守るためなのです。
基礎的な部分だけでいいので、少しかじったほうがいいと思います。
 
 
ある会社で働いている、友達A君の話です。
その会社は、数ヶ月後に株式上場を予定していて、社内は活気に満ちていたそうです。
売上はまだ少ないのですが、社員数もどんどん増えて各部署は充実していました。
 
ある時、社長から全社員に説明がありました。
監査法人から会計の見直しが入り、上場が延期になった。次の次期は未定。
しかし、みんなは心配しないで自分の仕事を粛々とやって欲しい」
 
A君はピンと来ました。
「これは、企業存続の危機だ。この会社は、たいした売上もないのに、将来性だけで上場しようとしていた会社。上場して運転資金を確保しなければ、この社員数を養うのは不可能。これから、事業の大幅な見直しが入るだろうし、首切りもあるかもな。倒産もそう遠くないだろうな。」
 
しかし、他の従業員の反応は違ったようです。
「これがどのぐらいピンチなのか、良く分からない」
「あんな監査法人やめて、他に変えたらいいんじゃないの!?」
「う〜ん、良く分からないからいいや。」
 
 
俺は、この話を聞いて驚きました。
普通の従業員がいくら経営に無関心と言っても、自分の乗る船がどんな運転でどこに向かおうとしているかぐらいは、把握しておいても良いんじゃないでしょうか?嵐につっこもうとしているかもしれませんし、海賊に襲われようとしているかもしれません。それは当然、自分の仕事環境にも影響を与えます。
 
ITリテラシー情報リテラシー、投資リテラシー
世の中では、いろんなリテラシーが必要と言われていますが、今の時代、経営リテラシーも必須なのではと思います。普通の従業員も、自分の身を守るために経営リテラシーを持つべし!だと思います。企業の寿命は、人間の寿命よりも短く、好不況・M&A・技術革新など、経営を取り巻く環境も激変しています。たとえソニーのような大手に入っても、安心できない世の中になりました。
自分の身は、自分で守りましょう。