日米のアメとムチ外交!?これならいけるかも。

 
最近、にわか国際ニュース評論家です(笑)各国の思惑から目が離せませんね。
 
さて、韓国が親米から親中に以降しつつあるのはやはり事実のようです。ただし、韓国国民は北朝鮮に制裁が必要と考えている人が多く、韓米関係を強めるべきと、政府と国民の考えに齟齬が見られます。韓国紙を見ると政府批判が飛び交っていますね。中には、あきらめの論調も。韓国、がんばれ!
 
それより、今日一番驚いたのは、これです。↓
イスラエル訪問中の小泉首相が、中東和平の実現に向けて日本を含む4者協議を提案。
何してんの小泉さん!?北朝鮮問題で、大変ってときに??それに自分の不勉強かもしれませんが、これまで日本の首相がイスラエルパレスチナ問題にこんなに積極的に突っ込むところを見たことがありません。いったいどういう意図なんだろう??北朝鮮問題よりも中東和平のほうが戦略的に大事って事ですよね?どういう事?
 
これについて、各紙がどんなコメントを出しているのか見てみたら、ほんとたいした記事がないんですね。ほとんどの社説では全然触れられていないし、日経でさえもこの程度の内容です。アホかと思いました。なまけものさんが言うマスコミのレベルの低さも、認めざるを得ませんねぇ。
 
しょうがないので、なんでわざわざ日本がイスラエルパレスチナ問題に絡んでいくのか自分で考察して見ました。単純に考えると、「中東安定化による原油価格の安定化、原油安定供給の確保で日本経済に利するため」なんですが、それでは動機が弱い。もっと深い意味がありそうです。いままでイスラエルパレスチナ問題にはアメリカが仲裁に入るのが常でした。今回は違うという事は、アメリカの代走として日本が出て行ったという事でしょうか。中東には反米感情がうずまいていて、もはやアメリカでは解決が難しいから、日本に依頼したって事なのかもしれません。そう考えるといろいろ見えてきます。
 
もし仮に日本が中東の緊張を緩和できれば、アメリカは中東に割いている兵力を他地域に分配できますよね。そう。おそらく、今回の日本の行動はアメリカの軍事展開の間接支援なんだと思います。現在、アメリカの空母は太平洋に3隻集結していて、このような状況はベトナム戦争以来なんだそうです。それが理由で、中東に満足な兵力を割けていないのかもしれません。空母でにらみを利かせないとアメリカの介入は威力半減ですから、今回は日本に頼んだという事なのかもしれませんね。どちらにしろアメリカの軍事展開の間接支援です。中東ではもうアメリカは動きにくいでしょうから、今後、中東和平の実現は日本の役割になるかもしれません。日本の国際的な役割が大きく変わっていきそうです。そう考えると、このニュースは歴史的転換点だと思うんですよね。もっと大きく取り上げられてもいいと思うんですが・・・
 
この記事では、小泉さんが約3000万ドル(約34億5000万円)の対パレスチナ支援策を打ち出したとあります。日本は、このように中東に介入といっても、アメリカのような軍事力で押さえつける方法ではなく、資金援助で平和的に解決を目指す方法を取ると思われます。今後、日米はタッグを組み、日本のアメ(資金)と、アメリカのムチ(軍事)をうまく使い分けて、世界中の紛争解決を行っていくことになるのではないでしょうか。日本が反米感情をうまく取り除くことができれば、冷戦構造の緩和ができるかもしれません。世界平和の維持には、有効な戦略だと思いました。
 
ま、私の仮説なので、ホントかどうか分かりませんけどね(笑)