アフリカで思ったこと。その2

takeixxx2005-09-22

外国を旅して思うのは、どんな国に行っても中華料理店があるということ。世界中どこに行っても中国人はいる。そして中華料理屋を経営しているのである。では日本料理はどうか。意外なことにほとんどの国で日本料理店も目にすることができる。ところがどっこい、得てしてその店の経営者は現地人、もしくは中国人やインド人なのである。日本人ではない。
 
ウガンダでは、道を行く車の半数は、日本から来た中古車である。「(株)篠崎組」とか「東京珍味」なんてペイントされた車が平気で走っている。なんとも奇妙な光景である。しかし、この中古車輸入業をやっているのも残念ながら日本人ではない。中東系の人々である事が多いようだ。
 
何でこういう仕事を日本人がやらないのか?日本人なら誰でも、十分やっていけるはずなのに。少なくとも、インド人が日本料理屋をやるよりよっぽどマシだと思うのだが、不思議である。日本語ができるだけで、できる仕事だってたくさんある。何か我々日本人は、日本でなきゃ生きていけないと勘違いしているのではないだろうか?それとも、外国の生活は、どこも日本より過酷でひどい生活だと思っているのだろうか?
 
日本のように、朝9時〜夜10時まで毎日働いているような国は、世界の中でも少数派ではないかと思う。外国に行くと、現地のおっちゃんが昼間からカフェでお茶飲んでいるような姿をよく見ることができる。空港で会話したインドネシア帰りの旅行者からは、平日のまっ昼間にバレーボールに熱中する現地人がいたという話を聞いた。また別の友人からは、ポーランドインターンシップに行った際、会社は毎日3時上がりだったという話を聞いた。統計によると「世界人口中の上位20%の富裕層が、世界の全所得の80%以上を得ており、他方で12億人が貧困(1日1ドル以下)のもとで生活している。」だそうである。つまり、世界の64億人のうち20%の12.8億人が富裕層、そのうち恐らく日本人のようにセカセカ働いているのは半分ぐらい。数にして6億人程度だと思われる。富裕層・貧困層のどちらにも属さない約38億人は、裕福な暮らしではないにせよ飢え死にはせず、ノンビリ暮らしているという事になる。
 
こうなってくると、日本でみんながやってるような就職活動は、わざわざ四苦八苦働く権利を得るためにやってるようなもので、物好きがやる事だと思う。日本でホームレスをやるぐらいなら、海外でつつましやかに暮らしたほうがずっと良い。日本人観光客向けに日本食レストランでもやれば現地ではリッチに暮らせるだろう。なんでみんなやらないのかなぁ?みんなと同じ道を歩んで競争するより、自分に希少価値がつくような所に身を置くほうが生きやすいはず。サッカーで言うところの「スペースに出て行く動き」がもっとあっていいと思うのだが。。。。