「バタフライ効果」を知っていますか?


以前にも書いたが、土曜日はバイオビジネススクールというものに参加している。
先日の授業の際、講師が「北京で蝶が羽ばたくとニューヨークで嵐が起こる、という話を知っていますか?」と問いかけた。
これは、複雑系・カオス理論の有名な話で「バタフライ効果」と呼ばれるものだ。


ところが、20人ほどのクラスの中で、これを知っていたのが自分一人だったことに驚いた。
参加者はみんな、非常に知識レベルの高い人達ばかりなのに。
意外に専門外の事は知らないものなのかもしれない。
自分としては、この話は、人生観にも影響するので知っておいたほうが良いと思っている。


複雑系の世界では「初期値に対する敏感な依存性」がある。
すなわち、式に代入する初期値が誤差範囲で微妙に異なるだけでも、出てくる結果が大きく異なってくる事があるという事だ。
気候の長期予測をしようとした時に、初期値が「北京で蝶が羽ばたく」ほど違っただけで、結果として「ニューヨークで嵐を起こす」事にもなる。これが、「バタフライ効果」なのである。


ここから発想を拡げてみると・・・


65億人の地球人口の中で、私たち一人一人は誤差のような存在である。
しかし、あなた自身が何か事を起こせば、それがどんなに小さな事でも、地球の初期値を変えることになる。
それはつまり、結果として、地球を大きく変える可能性があるという事なのだ。
どうだろう?やる気が起きないだろうか?


この「バタフライ効果」を知ってるか知らないかだけでも、あなた自身の初期値は微妙に変わる。
ということはひょっとしたら、あなた自身の人生の結果も大きく変わってくるかもしれないのである。