インドは天下一品ラーメンのような国

世界で一番濃い国インド

 
無事帰国しました。インド、不思議な国です。
一見すると、なんじゃこりゃ!?って感じですが、
よ〜く考えても、なんじゃこりゃ!?です。
なんじゃこりゃポイントを挙げてみましょう。
 
・どこに行ってもヒト・ヒト・ヒト。アリの巣をひっくり返したように人がいる。車や鉄道で移動する道中、田舎を通っても、人の姿が全く消えるということは無かった。
・町にいるのは8割がた男。女の人は家の中に格納されているようだ。
・町中には動物がたくさん。犬、牛、羊、ヤギ、ロバ、猿、馬、ラクダ、象、イノシシ、リスが普通にいる(多い順に列挙)。牛が中央分離帯で寝ているのは、珍しくない光景。人々は動物がいても意に介さない。まるでサファリパークの中に人が住んでいるようなもん。
・町には、車やオートリキシャ・サイクルリキシャがあふれている。みな交通ルール無視。車線や信号は守らない。牛やロバもノソノソと道路を横断。それでも事故がおきないのが不思議。
・まあ、町は汚い。空気も汚れている。一日行動すれば、ノドは痛くなるし、鼻の穴も、爪の間も、いつのまにか黒くなっている。
・立小便は当たり前。10メートルおきに1人はやってる。野グソも田舎ではメジャー。
・人々の行動にパターンが無いように見える。ある人は、野菜を売り、その隣では自転車のタイヤをうずたかく積み上げて運んでいる。その隣には、物乞いがいて、そのまた隣には、立ちションをする若者が。と思ったら牛の糞を並べて乾かしている人がいて、その隣には携帯電話をいじっている人がいる。ボケーっと突っ立ってる人の脇では、バイク修理でセカセカ働いている人がいる。パターンが無いのだがランダムでもない。カオス的だと思った。
・インド人はぼったくり大好き。そしていい加減。インド人の言う事はまず疑ってかからなくてはいけない。
・政府直営のデリー観光開発局(DTTDC)の周りには、DTTDCを語るニセ旅行代理店が十数件はある。みな言葉巧みに偽物のほうに連れて行こうとする。
・インド人はフレンドリー。商売目的のうさんくささが目につくが、基本的な性格は親切だと思う。危害を加えようという悪意は全く感じない。
・観光地で見たシーンだが、公園の中で陽をあびてキャッキャと遊ぶ身なりの良い子供たち。富裕層と思われる。その塀の下ではうつろな目をした貧しい子供が。言葉にならないうめき声を出して食べ物を乞うていた。カースト制の象徴的シーンで衝撃を受けた。
・インドの電車は遅れる。最近はそうでもないようだが、私の電車は出発まで10時間待ち。駅には電車待ちの人がたくさん。寒いので、人々は全身に布をかぶってミノムシのように地面に寝て待つ。マグロの競り市のよう。
 
こんな感じです、どうでしょう?
とにかく「濃い国」です。
一事が万事、こんな調子ですから、滞在中はウンザリもします。
でも、出国してインドを離れると、なんか物足りなくなってくる・・・・
うーん。この感覚は、デジャブ!?
そうです、ドロドロスープの「天下一品ラーメン」を初めて食べた、あの時の感覚に似ているのです。
好き派と嫌い派がハッキリ分かれたり、はまって何度も通う人もいたり。
共通点も多い。なるほど!
 
 
P.S.
インドに関する描写は以下のページが秀逸です。
この人以上に、面白くは書けません!書籍化もされたみたいですよ。
興味を持った方は、ごらんあれ(特にY崎くん)。
 
対インド人戦闘記「ふりむけばインディアン」